惨劇の予感

2008年3月14日日常

別に自慢ってわけでも羨ましいわけでもないですが
自分の弟は自分で言うのもアレですがかなりルックスが良くて
クラスの女子にモテてクラスの人気者だそうです。

一か月前、世間ではバレンタインデーであり
女性は自分の好きな男性にどんな形であれチョコレートを
プレゼントをしますよね。たとえそれが義理であっても。

自分の弟はその人気っぷりから結構それなりの数のクラスの
女子生徒からチョコレートを毎年貰ってきます。

今年もバレンタインデーの日になって自分は今年は
いくつもらってくんのかなぁ〜と弄る予定てだったのですが
弟が学校から帰ってきて

『おっ、今日はどうだった？』

と軽いノリで聞いてみたら

『今年は・・・断った。チョコ食いたい気分じゃなかったから。でもしつこかったから目の前できっぱりいらないって言っちゃったよ。』

どう思います？こんな返答をするのは？

朝早く起きて本命である弟のためにチョコレートを手作りで
作ってきた女の子もいると思うんですね。
その女の子達の気持ちを踏みにじったわけですよ。我が弟は。

正気の沙汰ではやらないと思います。
勿体ないですよ。せっかくモテるのですからね。

自分はとりあえず

『来月のホワイトデーにはお返ししなよ』

と危機感を感じて念のため言っておきました。

そして一か月たって今日のホワイトデーがやってまいりました。

早朝にトイレがしたくなって布団から起きようと思ったら
キッチンの方から甘い匂いがしてきたので覗きにいったら
弟が一人でまじめにメモ帳を見ながらチョコを作っていました。

トイレを済ませてもう少し寝ていようと思いましたが弟に
気付かれて

『助かった。ちょっと手伝って』

と言われました。自分はせっかくなので手伝わせてもらい、
弟が学校に向かう時間ぎりぎりまで2人でチョコを作って
いました。

出来あがったチョコを両手いっぱいにもって弟が家を
後にする前に自分は

『頑張ってこいよ！！』

と自分は言いました。

その後自分はデパートに入学式用のスーツを下見に行って
帰ってきてからニコニコ動画を見て夕方になって
弟が学校から帰ってきました。

『お帰り。どうだった？』

と言葉を返したら

『渡すのがめんどくなったから全部一人で食った。
どうでもいいでしょホワイトデーなんか。覚えてねーって。』

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

この時自分は思った。
多分八つ裂きにされるだろうと。
そう思ったら背筋がぞっとしてきてしまった。

ではまた